「自分は何を大事にしたいのか分からない」こう感じる60代、かなり多いです。
昔は迷わず「仕事優先」で走れたのに、今は健康も大事、家族も大事、趣味も大事。
「全部大事で、選べない。」でもこれ、ブレたんじゃありません。
優先順位が入れ替わる時期に入っただけです。
私ゴン太教授(=アツ)の趣味の自転車でも、登りでは軽めのギア、平坦では重めのギア。
道が変われば、踏み方が変わるのが普通ですよね。
60代の価値観も同じで、「環境が変わったから、最適解が変わった」だけなんです。
この記事では、価値観を立派な言葉で作るのではなく、日常の反応から拾って、迷いが減る優先順位に落としていきます。
公開済の自己分析の記事はこちら:
Contents
価値観がわからない60代は、むしろ正常
60代からの人生、超要約。大事なことほど、シンプルに考える。
・歳は、放っておいても取る
・悩みは、いつのまにか忘れる
・夢は、なくても生きていける
・「やりたい」は、すぐつかむ
・正解より、機嫌をととのえる
・取り越し苦労は、すぐ手放す
・結局、最後はなるようになるだから今日は…
— こなつ (@konatsublog) December 27, 2025
60代で価値観がぼやけるのは、むしろ普通です。
というのも、仕事の役割や体力、家族との距離感が少しずつ変わって、昔の「これが正解」がそのまま当てはまらなくなるから。
だから「自分、何がしたいんだろう」と迷うのは、ダメになった証拠じゃなくて、更新のタイミングなんですよね。
正直、僕もその感じがあって、焦る日がありました。
でも一方で、ここで立ち止まって整理できるのが60代の強さだとも思います。
そこで大事なのは、日常の小さな反応を拾うこと。
そうすると、自分に合う優先順位が少しずつ戻ってきます。
価値観は「好き」より「譲れない」で見える
価値観って、「好きなことは何?」と聞かれると、なぜか言葉が止まりがちです。
というのも、60代になると“好き”が増えたり散らばったりして、ひとことでまとめにくいんですよね。
ところが不思議と、「譲れないことは何?」に変えると、意外とスッと出てきます。
たとえば、
- 雑に扱われるとモヤッとする(=尊重されたい)。
- 無駄な時間が続くとイラッとする(=効率を大事にしたい)。
- 睡眠が削られると機嫌が悪くなる(=健康を守りたい)。
- 家族の予定を後回しにしたくない(=関係を大切にしたい)。
僕自身も書き出してみて、「あ、俺こういう所で反応してたんだ」とちょっとホッとしました。
つまり大事なのは、正しい答えを作ることじゃなくて、自分の反応をちゃんと認めることなんです。
しかも、その反応こそが価値観の“現場証拠”。
だからまずは、感じたままをメモするところからでOKです。
60代の優先順位が揺れる3つの理由
60代になると優先順位が揺れるのには、ちゃんと理由があります。
まず一つ目は、役割が変わること。
仕事上では、再雇用や担当替え、後進育成が増えると、昔みたいに「数字で勝つ」「前に出る」だけが正解じゃなくなるんですよね。
僕も同じ動きをしているつもりなのに、手応えが薄くて「あれ?」って思った時期がありました。
次に二つ目は、体が資本になること。
気合いはあるのに回復が追いつかない日が出てきて、無理すると翌日まで響く。
トライアスロンや自転車でも、追い込んだ翌日に膝がズキッと来ると、予定が全部ズレるじゃないですか。
だから“回復を守る”のが勝負どころになります。
そして三つ目は、比較が増えること。
SNSで同世代のキラキラや若い人の勢いを見ると、刺激になる一方で、つい自分を測って疲れる。
だからこそ、最後に必要なのは「自分は何を守るか」という基準。
ここが決まると、仕事も趣味もブレにくくなって、気持ちがグッとラクになります。
60代の迷いが減る“優先順位”の作り方
今は定年延長の過渡期とはいえ、60歳を超えた途端に給与が一気に3割減る仕組み、やっぱり違和感がある。…
— なおたん@ぽんこつナース (@lovelovehyogo) December 23, 2025
ここからは、迷いを「考えごと」じゃなく「整理」に変えるパートです。
60代って、前述のように仕事も健康も家族も趣味も全部大事で、頭の中が渋滞しがちですよね。
僕も予定を詰めすぎて、睡眠が削れて運動が飛び、結果仕事まで雑になる…という負のループを何度かやりました。
だからこそ、まずは優先順位を見える化して、守るもの・増やすもの・減らすものを分けます。
自転車だって、登りは軽いギア、平坦は重いギアと使い分けるから楽に進める。
生活も同じで、全部をA(最優先)にすると脚が売り切れます。
ここでは紙かスマホでサクッと分類し、最後にAを3つに絞って迷いを減らします。
さらに1週間だけ実験して、自分基準を固めていきましょう。
ここから実践です。紙でもスマホでもOK。
ステップ1:要素を並べる(例)
まずは、頭の中に散らばっている「気になること」を全部いったん並べます。
ここで大事なのは、優先順位を決める前に“材料出し”をすること。
僕も忙しい時ほど、仕事のことだけで頭がいっぱいになって、健康や家族、趣味を後回しにしてしまいがちでした。
だから最初はシンプルに、カテゴリごとに書き出します。
仕事なら「安定収入」「やりがい」「人間関係」。健康なら「睡眠」「運動」「食事」「通院」。
家族は「一緒に過ごす時間」「イベント」「介護やサポート」。趣味は「自転車」「ラン」「旅」「学び」。
自転車で言えば、工具や補給食を全部テーブルに出してからパッキングする感じですね。
出してみると、「意外と荷物多いな」と気づける。
まずはそこがスタートです。
- 仕事(安定収入/やりがい/人間関係)
- 健康(睡眠/運動/食事/通院)
- 家族(時間/イベント/介護やサポート)
- 趣味(自転車/ラン/旅/学び)
ステップ2:A〜Dに分類する
材料を並べたら、次はA〜Dに仕分けします。
ここが“迷い”を減らす核心です。
Aは「絶対に守りたい」、守れると体調も気分も安定するもの。
Bは「できれば増やしたい」、余裕がある時に伸ばす枠。
Cは「今は減らす」、やると疲れや消耗が大きいもの。
Dは「人に任せる・仕組み化」、抱え込まないための逃げ道です。
僕も昔、全部を真面目にAにして、予定がパンパンになって自滅しました。
自転車で言えば、ずっと重いギアで踏み続けるようなもの。
脚が売り切れて、結局どこにも到達できないんですよね。
だからポイントは「全部Aにしない」こと。
Aを絞るほど現実が回り、Bや趣味の時間も戻ってきます。
まずは気楽に、今の自分の感覚で振り分けてみましょう。
- A:絶対に守りたい(守ると調子が良い)
- B:できれば増やしたい(余裕があれば)
- C:今は減らす(やると疲れる・消耗する)
- D:人に任せる・仕組み化(抱え込まない)
ステップ3:Aが多ければ3つまでに絞る
60代は「増やす」より「絞る」が効きます。
Aを3つに絞った時点で、迷いが半分減ります。
1週間の小さな実験で“自分基準”を固める
分類ができたら、次は“結論を出す”より先に試します。
期間は1週間だけで十分。
なぜなら、自分基準は頭の中で考えても固まらず、実際に動いた時に「これだな」と腹落ちするからです。
やり方はシンプルで、A(守りたい)を1つだけ増やします。
たとえば睡眠時間を固定する、週2回だけ運動を入れる。
逆にC(減らす)を1つ減らす。
長い会議を短くする、無理な予定を入れない、惰性の付き合いを一回断る。
そしてD(任せる・仕組み化)を1つ実行。
頼む、断る、時間を区切る。
僕もトライアスロン練習で、全部を頑張ろうとすると続かないと痛感しました。
だから“1つだけ増やして、1つだけ減らす”。
これが一番続きます。
自分基準は、こういう小さな実験の積み重ねで固まっていきます。
- A(守りたい)を1つ増やす:睡眠を固定する、週2で運動する
- C(減らす)を1つ減らす:長い会議、無理な予定、惰性の付き合い
- D(任せる)を1つ実行:頼む、断る、時間を区切る
自分基準って、頭で作るより、行動で固まるんです。
まとめ:優先順位が決まると、迷いは静かになる
60代で価値観が揺れるのは、全然おかしいことじゃありません。
むしろ環境が変わる時期だから、揺れて当然です。仕事の役割が変わり、体の回復も昔と同じではない。
さらに家族の優先度も上がって、趣味の時間だって確保したい。
そりゃ頭の中が渋滞しますよね。
だからまずは「好きなこと」探しで悩むより、「譲れないこと」から拾うのが近道です。
雑に扱われるのが嫌、睡眠が削られるとキツい、無駄が続くと消耗する——こういう反応こそが、価値観の現場証拠。
次に、それらをA〜Dに分類して、守る・増やす・減らす・任せるを決めます。
ポイントは全部をAにしないこと。
自転車でも重いギアだけで走り続けたら脚が終わるように、全部最優先にすると生活が回りません。
最後は1週間だけ小さく実験。
Aを1つ増やし、Cを1つ減らし、Dを1つ実行する。
すると、自分基準が机上の空論じゃなく、現実の手応えとして戻ってきます。
迷いは、決意よりも“整え方”で静かになります。
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