今記事は、強みがわからない60代へ。
特別な資格やスキルがなくても大丈夫です。
強みは「再現できる貢献」。
よく相談されること、静かにトラブルを防いだ経験などから掘り出します。
仕事と趣味に効く3つの質問ワーク付きで、今日から10分で言語化できます。
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「このままでいいのか」が口ぐせの60代へ|10分で始める自己分析
Contents
「強みがわからない…」は、実は“見え方”の問題かもしれない
自分の強みを“使いこなす”人の共通点
強みは「見つけて終わり」ではありません。
それをどう使うかで、人生の景色が変わります。
多くの人は「自分の強みがわからない」と言いながら、実はすでに日常の中で使っています。
ただ、その価値を自分で認めていないだけ。…— 居心屋@魅力的自分への挑戦 (@igokoroya) November 25, 2025
60代になると、「自分の強みって何だろう」と急に言葉に詰まることがあります。
若い頃は、数字や役職、スピードで分かりやすく評価されていたのに、今はそういう物差しだけでは測れない。
すると「自分は特別なものがない」と感じやすくなるんですよね。
でも、ここで先に言い切ります。
強みがないんじゃなくて、強みの形が変わっただけです。
私ゴン太教授の趣味の自転車で例えるなら、若い頃は重いギアを踏めたかもしれない。
でも今は、同じ脚でも“回し方”を変えれば速く走れる。
強みも同じで、60代は「勢い」より「編集力」で勝てます。
強みの正体は「すごい技」ではなく“再現できる貢献”
強みって、派手な資格や特殊スキルだけじゃありません。
むしろ強みの本体はこれです。
- 何度やっても再現できる
- 周りが助かる
- 自分の負担が過度に重くない
つまり、強み=「再現できる貢献」。
たとえば仕事だと、数字を作る人も強いですが、「トラブルが起きないように先回りする」「相手の不安を消して前に進める」人も、ものすごく価値があります。
しかもこういう貢献は、うまくいけばいくほど目立たない。
だから本人が見落としやすいんです。
60代の強みは“経験の編集”で見つかる
若い頃は「速い」「新しい」「勢い」が武器になりやすい。
でも60代の武器は、経験を材料にした“編集力”です。
編集力とは、新しいスキルを足すより、これまで積み上げた経験を「使える形」に整えること。
たとえば同じ出来事でも、要点を抜き出して言葉にしたり、順番を入れ替えて伝わりやすくしたり、余計な手間を省いて再現できる形にしたり。
こうした“編集”ができるのは、経験の引き出しが多い世代だからこそです。
派手な成果よりも、安定して前に進める力、続く仕組みを作る力が価値になる。
まずは過去の出来事を「何をどう整えたか」で振り返ってみましょう。
そこに、あなたの強みの芯があります。
よく相談されること=あなたの強み候補
人は、頼れる相手に相談します。
よく来る相談があるなら、それは強みの入口です。
- 段取りの相談が多い → 仕組み化・計画力
- 人間関係の相談が多い → 調整力・言葉選び
- クレーム対応が回る → 冷静さ・着地点設計
トラブルを「起きる前に止めた」経験は強い
派手じゃないけど、価値が高いのは、こういう“見えにくい仕事”です。
たとえば、揉めそうな空気を感じた時点で関係者に先に声をかけておく。
相手の言い分を丁寧に整理して、感情が爆発する前に落としどころを用意する。
会議の場で余計な一言が出そうなら、話題の順番を変えて波風を立てないようにする。
取引先の地雷を踏ませないように、事前に注意点を共有しておく。
こうした動きは、成果として数字に出にくいし、うまくいけば「何も起きていない」ように見えます。
でも実際は、問題が起きた後に火消しをするより、ずっと高度で、ずっと価値が高い。
組織が安定して回るのは、こういう“土台の仕事”を担う人がいるからなんです。
趣味(運動)にも強みは出る
強みは仕事の場面だけに出るものじゃなく、趣味にもはっきり表れます。
僕も運動を続ける中で、気合いで追い込んで燃え尽きるより、「続く形」に整えたほうが結局は伸びると実感しました。
たとえば、予定が立て込む週は最初から短時間メニューに落として“ゼロにしない”設計にする。
膝に違和感がある日はランを無理せず、バイクやスイム、ストレッチに切り替えて負担を分散する。
疲れが溜まる前に回復日を入れて、翌週に持ち越さない。
こういう判断は派手ではありませんが、長く積み上げるには不可欠です。
「自分の状態を見て、やり方を調整できる」「続く仕組みを作れる」——これも立派な強みで、仕事にもそのまま応用が効きます。
60代の“昔の武器”を今の武器に作り直す方法
60代になって実感する。大切なのは「経験」と「新鮮さ」。長く生きてきたからこそ、積み重ねた経験が武器になる。でも、慣れたことばかりでは日々が単調になってしまう。新しいことに出会う楽しさが心を若く保つ。過去を活かしつつ新しい刺激を取り入れること。このバランスが60代からの充実感を決める…
— だいもん│60代から人生激変 (@daimonbiz) February 6, 2025
60代の“昔の武器”は、そのまま握りしめると重く感じることがあります。
体力や役割、求められる動きが変わるからです。
だから必要なのは、過去を捨てることではなく、武器を“軽く、当たる形”に作り直すこと。
経験を棚卸しして、得意な動き・人に喜ばれた行動・うまくいった段取りを「今の環境で再現できる形」に変換します。
加点ポイントは、速さや量ではなく、安定して回る仕組み、相手の不安を減らす一手、無理なく続ける工夫。
こうして整理すると、強みは肩書きではなく“使い方”として残り、仕事にも趣味にも効く武器になります。
今日から10分:強みを掘り出す“3つの質問ワーク”
スマホのメモでOKです。
考えすぎず、書ける範囲で。
質問1:最近「助かった」と言われたことは?
小さくていいです。
例)「段取りしてくれて助かった」「言い方が上手い」「落ち着いてて助かる」
→ ここに、周りが感じている強みが出ます。
質問2:自分では普通にやってるのに、周りができないことは?
ここが一番“強みっぽく見えない強み”です。
例)「事前にリスクを想像できる」「話を短くまとめる」「相手の立場で考える」
→ 自分にとって普通=強みの可能性が高い。
質問3:過去5年で「一番しんどかったけど、乗り越えた場面」は?
しんどさの中に、あなたの武器が入っています。
例)「揉めた案件を静かにまとめた」「体調を崩したが立て直した」
→ 乗り越え方(行動)を“動詞”で書くのがコツで「聞いた」「整えた」「断った」「仕組みにした」など。
強みを一行にするテンプレ(これで使える形になる)
強みは“見つける”より、“使える言葉にする”のが大事です。
テンプレ:
「私は(行動)によって、(相手のメリット)を安定して作れる」
例:
- 「私は段取りを整えることで、周りが安心して動ける状態を作れる」
- 「私は空気を調整することで、話を前に進められる」
- 「私は続く形に落とすことで、習慣を積み上げられる」
この一行があると、仕事でも趣味でも「次の一手」が決めやすくなります。
まとめ:強みは“昔の武器”を今の武器に翻訳したもの
- 強みは特別なスキルではなく、再現できる貢献
- 60代は「勢い」より「編集力」で勝てる
- 相談されること/芽を摘んだ経験/趣味の工夫に強みが出る
- 3つの質問→一行化で、今日から使える強みになる
目標は高いほうがいいをやめる。
60代になってようやく言葉にできる。
高い目標は自分を前に進めたこともあるけど、
同時に自分を追い詰め続けてもきた。
若い頃は目標が高いほどいいと思ってた。
届かないのは自分の努力が足りないと考えた。
「この程度で満足するな」
「もっと上を目指せ」… pic.twitter.com/0ixokjX8QE— だいもん│60代から人生激変 (@daimonbiz) December 23, 2025
強みは、資格や派手な実績のことだけではありません。
むしろ本質は、同じ場面で何度でも再現できて、周りの役に立ち、結果として前に進められる「貢献の型」です。
60代になると、若い頃のように勢いと量で押し切るより、経験を整理して必要なものだけを残す“編集力”が武器になります。
相手の状況を読んで提案を削る、先回りして段取りを整える、揉めそうな芽を摘んで場を落ち着かせる——こうした動きは目立ちにくいですが、信頼と成果に直結します。
さらに強みは仕事だけでなく、趣味にも表れます。
体調や予定に合わせてメニューを調整し、ゼロにせず積み上げる工夫ができる人は、仕事でも無理なく回る仕組みを作れます。
今日やることはシンプルで、①助かったと言われたこと、②自分には普通だが他人には難しいこと、③しんどかった場面をどう越えたか、の3つをメモし、最後に一行で言語化するだけ。
これで、強みは「自分の中の感覚」から「今日から使える武器」に変わります。
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