価値観がわからない60代へ|迷いが減る“優先順位”の作り方

価値観がわからない60代へ|迷いが減る“優先順位”の作り方

「自分は何を大事にしたいのか分からない」こう感じる60代、かなり多いです。

昔は迷わず「仕事優先」で走れたのに、今は健康も大事、家族も大事、趣味も大事。

「全部大事で、選べない。」でもこれ、ブレたんじゃありません。

優先順位が入れ替わる時期に入っただけです。

私ゴン太教授(=アツ)の趣味の自転車でも、登りでは軽めのギア、平坦では重めのギア。

道が変われば、踏み方が変わるのが普通ですよね。

60代の価値観も同じで、「環境が変わったから、最適解が変わった」だけなんです。

この記事では、価値観を立派な言葉で作るのではなく、日常の反応から拾って、迷いが減る優先順位に落としていきます。

公開済の自己分析の記事はこちら:

「このままでいいのか」が口ぐせの60代へ|10分で始める自己分析

価値観がわからない60代は、むしろ正常

60代で価値観がぼやけるのは、むしろ普通です。

というのも、仕事の役割や体力、家族との距離感が少しずつ変わって、昔の「これが正解」がそのまま当てはまらなくなるから。

だから「自分、何がしたいんだろう」と迷うのは、ダメになった証拠じゃなくて、更新のタイミングなんですよね。

正直、僕もその感じがあって、焦る日がありました。

でも一方で、ここで立ち止まって整理できるのが60代の強さだとも思います。

そこで大事なのは、日常の小さな反応を拾うこと。

そうすると、自分に合う優先順位が少しずつ戻ってきます。

 

価値観は「好き」より「譲れない」で見える

価値観って、「好きなことは何?」と聞かれると、なぜか言葉が止まりがちです。

というのも、60代になると“好き”が増えたり散らばったりして、ひとことでまとめにくいんですよね。

ところが不思議と、「譲れないことは何?」に変えると、意外とスッと出てきます。

たとえば、

  1. 雑に扱われるとモヤッとする(=尊重されたい)。
  2. 無駄な時間が続くとイラッとする(=効率を大事にしたい)。
  3. 睡眠が削られると機嫌が悪くなる(=健康を守りたい)。
  4. 家族の予定を後回しにしたくない(=関係を大切にしたい)。

 

僕自身も書き出してみて、「あ、俺こういう所で反応してたんだ」とちょっとホッとしました。

つまり大事なのは、正しい答えを作ることじゃなくて、自分の反応をちゃんと認めることなんです。

しかも、その反応こそが価値観の“現場証拠”。

だからまずは、感じたままをメモするところからでOKです。

 

60代の優先順位が揺れる3つの理由

60代になると優先順位が揺れるのには、ちゃんと理由があります。

まず一つ目は、役割が変わること。

仕事上では、再雇用や担当替え、後進育成が増えると、昔みたいに「数字で勝つ」「前に出る」だけが正解じゃなくなるんですよね。

僕も同じ動きをしているつもりなのに、手応えが薄くて「あれ?」って思った時期がありました。

次に二つ目は、体が資本になること。

気合いはあるのに回復が追いつかない日が出てきて、無理すると翌日まで響く。

トライアスロンや自転車でも、追い込んだ翌日に膝がズキッと来ると、予定が全部ズレるじゃないですか。

だから“回復を守る”のが勝負どころになります。

そして三つ目は、比較が増えること。

SNSで同世代のキラキラや若い人の勢いを見ると、刺激になる一方で、つい自分を測って疲れる。

だからこそ、最後に必要なのは「自分は何を守るか」という基準。

ここが決まると、仕事も趣味もブレにくくなって、気持ちがグッとラクになります。

 

60代の迷いが減る“優先順位”の作り方

ここからは、迷いを「考えごと」じゃなく「整理」に変えるパートです。

60代って、前述のように仕事も健康も家族も趣味も全部大事で、頭の中が渋滞しがちですよね。

僕も予定を詰めすぎて、睡眠が削れて運動が飛び、結果仕事まで雑になる…という負のループを何度かやりました。

だからこそ、まずは優先順位を見える化して、守るもの・増やすもの・減らすものを分けます。

自転車だって、登りは軽いギア、平坦は重いギアと使い分けるから楽に進める。

生活も同じで、全部をA(最優先)にすると脚が売り切れます。

ここでは紙かスマホでサクッと分類し、最後にAを3つに絞って迷いを減らします。

さらに1週間だけ実験して、自分基準を固めていきましょう。

ここから実践です。紙でもスマホでもOK。

 

ステップ1:要素を並べる(例)

まずは、頭の中に散らばっている「気になること」を全部いったん並べます。

ここで大事なのは、優先順位を決める前に“材料出し”をすること。

僕も忙しい時ほど、仕事のことだけで頭がいっぱいになって、健康や家族、趣味を後回しにしてしまいがちでした。

だから最初はシンプルに、カテゴリごとに書き出します。

仕事なら「安定収入」「やりがい」「人間関係」。健康なら「睡眠」「運動」「食事」「通院」。

家族は「一緒に過ごす時間」「イベント」「介護やサポート」。趣味は「自転車」「ラン」「旅」「学び」。

自転車で言えば、工具や補給食を全部テーブルに出してからパッキングする感じですね。

出してみると、「意外と荷物多いな」と気づける。

まずはそこがスタートです。

  • 仕事(安定収入/やりがい/人間関係)
  • 健康(睡眠/運動/食事/通院)
  • 家族(時間/イベント/介護やサポート)
  • 趣味(自転車/ラン/旅/学び)

 

ステップ2:A〜Dに分類する

材料を並べたら、次はA〜Dに仕分けします。

ここが“迷い”を減らす核心です。

Aは「絶対に守りたい」、守れると体調も気分も安定するもの。

Bは「できれば増やしたい」、余裕がある時に伸ばす枠。

Cは「今は減らす」、やると疲れや消耗が大きいもの。

Dは「人に任せる・仕組み化」、抱え込まないための逃げ道です。

僕も昔、全部を真面目にAにして、予定がパンパンになって自滅しました。

自転車で言えば、ずっと重いギアで踏み続けるようなもの。

脚が売り切れて、結局どこにも到達できないんですよね。

だからポイントは「全部Aにしない」こと。

Aを絞るほど現実が回り、Bや趣味の時間も戻ってきます。

まずは気楽に、今の自分の感覚で振り分けてみましょう。

  • A:絶対に守りたい(守ると調子が良い)
  • B:できれば増やしたい(余裕があれば)
  • C:今は減らす(やると疲れる・消耗する)
  • D:人に任せる・仕組み化(抱え込まない)

 

ステップ3:Aが多ければ3つまでに絞る

60代は「増やす」より「絞る」が効きます。
Aを3つに絞った時点で、迷いが半分減ります。

 

1週間の小さな実験で“自分基準”を固める

分類ができたら、次は“結論を出す”より先に試します。

期間は1週間だけで十分。

なぜなら、自分基準は頭の中で考えても固まらず、実際に動いた時に「これだな」と腹落ちするからです。

やり方はシンプルで、A(守りたい)を1つだけ増やします。

たとえば睡眠時間を固定する、週2回だけ運動を入れる。

逆にC(減らす)を1つ減らす。

長い会議を短くする、無理な予定を入れない、惰性の付き合いを一回断る。

そしてD(任せる・仕組み化)を1つ実行。

頼む、断る、時間を区切る。

僕もトライアスロン練習で、全部を頑張ろうとすると続かないと痛感しました。

だから“1つだけ増やして、1つだけ減らす”。

これが一番続きます。

自分基準は、こういう小さな実験の積み重ねで固まっていきます。

  • A(守りたい)を1つ増やす:睡眠を固定する、週2で運動する
  • C(減らす)を1つ減らす:長い会議、無理な予定、惰性の付き合い
  • D(任せる)を1つ実行:頼む、断る、時間を区切る

自分基準って、頭で作るより、行動で固まるんです。

 

まとめ:優先順位が決まると、迷いは静かになる

優先順位が決まると、迷いは静かになる

60代で価値観が揺れるのは、全然おかしいことじゃありません。

むしろ環境が変わる時期だから、揺れて当然です。仕事の役割が変わり、体の回復も昔と同じではない。

さらに家族の優先度も上がって、趣味の時間だって確保したい。

そりゃ頭の中が渋滞しますよね。

だからまずは「好きなこと」探しで悩むより、「譲れないこと」から拾うのが近道です。

雑に扱われるのが嫌、睡眠が削られるとキツい、無駄が続くと消耗する——こういう反応こそが、価値観の現場証拠。

次に、それらをA〜Dに分類して、守る・増やす・減らす・任せるを決めます。

ポイントは全部をAにしないこと。

自転車でも重いギアだけで走り続けたら脚が終わるように、全部最優先にすると生活が回りません。

最後は1週間だけ小さく実験。

Aを1つ増やし、Cを1つ減らし、Dを1つ実行する。

すると、自分基準が机上の空論じゃなく、現実の手応えとして戻ってきます。

迷いは、決意よりも“整え方”で静かになります。

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こんにちは!30年間様々なマーケティング手法を取入れ営業に携わってきた、福島県出身のゴン太です。日々、スポーツで汗をかくことで心身ともにリフレッシュするのが好きです。特に、重量級なが らも情熱を持ってサイクリングを楽しん でいます。仲間たちとのランチライド は、私の週末のハイライト! お酒を楽しむことも、私の大切なリラックスタイム。旅行へ出かけることで新たな土地の文化や美味しいものを探求するのも、私の生きがいの一つです。 ここでは、サイクリングの冒険、旅行記、日々の発見や思いをシェアしていきたいと思っています。同じ趣味を持つ方、興味を持ってくださった方へ役立って、繋がれたら嬉しいです!