『晩酌の流儀4』秋冬編・第4話は、栗山千明さんの“演技”が静かに火力を上げる回。
金曜深夜、定時ダッシュから台所、そして乾杯までが一本でつながり、〈間〉と〈所作〉で味が立ち上がる——この作品の醍醐味がギュッと詰まっていました。
仕事パートは“ヘッドハンティング”が軸。
揺れる心を呼吸で整え、家では香り優先の三皿へ。
メニューは「長芋の梅和え」「春菊ベーコン」「セロリ餃子」。
一杯目は定番の金麦、二杯目は麦焼酎ソーダ割(サントリー本格麦焼酎『大隅〈麦〉』)にスイッチ。
結果、『晩酌の流儀4』は“段取りで美味しさを最大化するドラマ”だと、あらためて確信しました。
Contents
晩酌の流儀4 秋冬編 第4話 栗山千明の演技で乾杯。
テレ東「晩酌の流儀4 ~秋冬編~」
第4話 「セロリ餃子と春菊ベーコン」#TVer #晩酌の流儀 @tx_banshakuhttps://t.co/VI0eNL39HJ— TVer新着 (@TVer_info) October 24, 2025
今回は“転職(ヘッドハンティング)の提案”が自身投げ込まれ、美幸の決断前夜が静かに進行。
外では揺れ、家では整える——この対比が心地よいリズムを生みます。
演技の肝はやはり〈間〉で、視線の置き方、肩の脱力、グラスを置く一拍まで、余計な言葉を足さないミニマル設計が効いて、のどが自然に前へ出る。
料理は、前述の「長芋の梅和え」「春菊ベーコン」「セロリ餃子」。
香りの立ち上がり→旨みの着地→再加速を三皿で描き、定番金麦の一口目が最短距離で決まります。
二杯目は麦焼酎ソーダ割で口中をリセット。
結局、仕事・台所・晩酌が一本線でつながる“整える物語”でした。
ヘッドハンティングに揺れても、間で立て直す
まず、仕事パート。
日本一のお酒メーカーから“晩酌研究員”として誘われる——という物語は、シリーズの理念を正面から揺さぶります。
けれども、美幸は慌てず、呼吸でテンポを整える。
私自身は、ドキドキしてこのシーンを見ていました。
慌ててはいるものの、自分の仕事の質と好きなことが認められた瞬間なので、「落ち着こう、落ち着こう」と思っているのだろうと見てました…。
だから、台詞よりも〈間〉が情報量を持ちます。
そして帰宅後、台所でルーティンに入ると、視線や手首の角度まで“いつもの速度”に復帰。
こういう時の演技は「走るより止まる」なんですよね。
自転車のヒルクライムも、踏む前に一度だけ脚を抜くとケイデンスが整う。
それと同じで、彼女は一拍で物語のギアを合わせている。
さらに言えば、グラスを置く角度が毎回ブレないのは“勝ちパターン”の証拠。
結局、決断前夜の不安を、所作で“飲める空気”に変換する回でした。
香り→食感→余韻で“のど起動”
次に、香り設計。
というのも、今夜の三皿は“食感→香り→余韻”の順でのどを前に出す構図です。
まずメインのセロリ餃子はジューシー感、春菊ベーコンは油の香りで輪郭を太くし、長芋の梅和えは酸がスッと口に刺激をもたらす。
ここで重要なのは、長芋→春菊→セロリの料理の入れ替え順を迷わないこと。
なぜなら、香りやジューシ感のピークを二度作るより、緩急で一回“ため”を作る方がメインが映えるから。
私も子供のころは、春菊やセロリは香が特徴的だったので好きではなかったが、美幸と一緒で大人になったら味覚が変わった一人。
さて順番の妙は自転車レースの補給タイミングと同じ。
塩タブ→ジェル→水の順で入れると体が前に出るのと似ていて、今夜は「長芋→春菊→セロリ」で喉が自然と進む。
なお、二杯目の麦焼酎ソーダ割は、泡で香りを散らしつつ口中をリセット。
ここで“もう少し走れる”スイッチが入るのが気持ちいい。
一杯を守る決断——“今の居場所”に乾杯
そして、結論。
好条件の誘いに“行く/行かない”を迫られても、美幸は自分の一杯を最優先に守る。
もちろん、キャリアの選択は軽くない。
だけど、どこで飲むか=どう生きるかをこのシリーズは繰り返し教えてきました。
今回も、台所での一拍と乾杯の角度が“今の居場所”を肯定し、静かに背中を押します。
私自身も経験ありますが、転職はギア比の変更に似ています。
重くすれば伸びるけど、脚が合わなければ失速する。
美幸の選択は、今の脚(いまの流儀)に合うギアを選んだということ。
最後の乾杯が軽やかだったのは、迷いを“整えてから飲んだ”証拠ですね。
よし、こちらも一杯いきましょう。
感想で探る“晩酌愛”の秘密!
「晩酌の流儀4」第4話、明日の深夜24時42分から放送です。
栗山千明さんとは以前、「秘密諜報員エリカ」というドラマで夫婦役を演じていて、久しぶりの再会、嬉しかったです😊今回は栗山さん演じる美幸さんを「晩酌研究員」としてスカウトします。楽しくて美味しいドラマです。是非ご覧下さい🙇 pic.twitter.com/2eXfAEcifz— 東根作寿英 (@nekojijou) October 23, 2025
“晩酌愛”は語るより設計に宿る。
今夜はその好例でした。
メニューは公式の事前告知どおり「セロリ餃子」「春菊ベーコン」「長芋の梅和え」。
まず金麦で“のどの起動”を済ませ、二杯目は麦焼酎ソーダ割で香りを再配置。
ここでボトルの銘柄(サントリー本格麦焼酎『大隅〈麦〉』)がじっくり映り、飲み方まで含めた“演出”になっていたのがポイント。
今回は2杯目の銘柄がじっくり映っていたのでホッとした一瞬でした。
要は、料理の香り→一杯目→口中リセット→余韻というルートが、演技の〈間〉とシームレスに共鳴しているのです。
だから「飲みたくなる」前に「体が前へ出る」、それがこのシリーズの“秘密”でした。
今夜のあてと合わせたお酒は?
一杯目:金麦——のどを“最短距離で起動”するための定番。
二杯目:麦焼酎『大隅〈麦〉』のソーダ割——泡で香りを散らし、味覚をリセット。
では、簡単3品で実戦投入。
- 長芋の梅和え
角切り長芋に、たたき梅+少量の醤油、仕上げに刻み海苔。ポイント:酸味は控えめ、金麦のキレを邪魔しない。 - 春菊ベーコン
ベーコンを弱火で脂出し→春菊の葉をさっと絡め、塩少々と黒胡椒。ポイント:火を入れすぎず、春菊の香りを残す。 -
セロリ餃子
セロリは筋を取って大きめのコマ切り。豚ひき・塩少々・おろし生姜・胡椒を混ぜ、皮に包む。フライパンで焼き目→水を入れて蒸し焼き→最後にごま油を回して香り出し。ポイント:セロリは入れすぎず“青い香り”を活かす。
飲み合わせの狙い
まず金麦で“喉スイッチON”。次に『大隅〈麦〉』のソーダ割で口中を洗い、メインのセロリ餃子をもう一段持ち上げます。
画面でもボトルがしっかり映る設計で、今夜は“飲み方まで含めて作品”。(※『大隅〈麦〉』はサントリーの本格麦焼酎。)
金麦で前へ、麦焼酎ソーダで散らす——二段活用
とはいえ、香りの野菜一辺倒だと単調になります。
まず金麦で“のどを前へ”、そして麦焼酎ソーダで“香りを散らす”。この二段で、春菊ベーコンのほろ苦さやセロリ餃子のジューシさが“ご褒美”に昇格。
トライアスロンのラン後半に、いつもヘロヘロで走っていますが、ピッチを少しだけ下げて心拍を整える感覚に近い。
テンポで整えると脚が戻ってくるんですよね。
今夜の三皿は、まさにテンポの補給。
結局、“のど→香り→余韻”の往復で、もう一口が自然に決まります。
ボトルが“語る”回——所作がキレる、飲ませる空気
さらに、第4話はボトルが“語る”カットが多め。
だから、見ている側の手元も自然と動く。
まず金麦の一拍で温度を下げ、続いてソーダの泡で香りを立てる——この流れが“飲ませる空気”。
ボトルを映す時間が長い回は、だいたい所作のキレも良いんです。
道具(器やボトル)が画面の中心へ来るということは、動きがミニマルに整えられている証拠。
だから、家庭でも真似しやすい。
置く→待つ→運ぶ、の三拍子。やってみると、本当に一口目が変わりますよ。
まとめ
新曲「さあ乾杯!」
リリースされました🍺
あなたの一日を肯定する、おもてなしソングです。「晩酌の流儀4 〜秋冬編〜」エンディングテーマhttps://t.co/PANpvEWteS#がらり #晩酌の流儀 pic.twitter.com/EtPtvrqBML
— がらり (@galali_music) October 7, 2025
総じて、第4話は“整えて飲む”をアップデートした一編でした。
まず、転職提案で揺れる心を“呼吸”でコントロール。
次に、台所で香り優先の三皿を組み、のどの最短距離を作る。
そして、金麦→麦焼酎ソーダ割の二段で口中を往復運動を、ここまでやって、初めて一杯目が最高になる。
練習後の水分補給も、最初の200mlをどう飲むかで体の入り方が変わるのと同じ。
一口目は“作るもの”なんですよね。
今回はセロリの青・春菊のほろ苦・長芋の酸味の食感で、香りの層がわかりやすく設計されていた。
しかも、ボトルとグラスの置き方まで“演技”の延長。
結局、『晩酌の流儀4』秋冬編は、派手さより段取りで観客の喉を前へ押し出すドラマなのかな。
次回はロケや器のチョイスがどう響くか、そして“最初の一拍”の置き方に引き続き注目です。
おつかれ乾杯。
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