『晩酌の流儀4』秋冬編・第2話 栗山千明は”夜に向け”何をした? 締めはラムギョプサルで乾杯。

『晩酌の流儀4』秋冬編・第2話 栗山千明は”夜に向け”何をした? 締めはラムギョプサルで乾杯。

今夜の第2話は、“整えて飲む”の快感が最後まで続く30分。

というのも、美幸(栗山千明)は、岩盤浴後の夢の中でノック→人力車→落語の高座で体・反射・足腰・言葉を順番にチューニングし、帰宅後は三品構成で一直線に晩酌モードへ。

大皿のラムギョプサルはサンチュ・白ねぎ・キムチを従え、ブルー皿にはガーリックバターチャプチェが湯気と香りで誘う。

まずは金麦をキン冷えジョッキで“のどスイッチ”オン、そして二杯目は鏡月 GREEN 25 × 無糖クラフトティーのすっきり割り。

音・色・湯気がリンクして、こちらの手も自然に動く、そんな“飲ませる編集”が、秋の夜にぴたりとハマりました。

 

栗山千明は夜に向け“何をした”?

岩盤浴で汗を抜き、夢の中とはいえ小笠原道大のノックで反射力を鍛え、さらに人力車の引き手で足腰を鍛える。

そして“晩酌亭美幸”として螢雪次朗に弟子入りし高座へ。

順番が肝心で、いきなりアクセルを踏まずベース→反射→土台→所作の順に積むから、台所へ着地したときの集中が違う。

私はこの「段取り→温度→待ち」というシリーズの思想が、体の整え方にもそのまま通底している点にうんうんと頷きました。

夜の一杯は、実は昼から始まっているそんな回です。

 

岩盤浴で“汗を抜く” まず何をリセットした?

最初の一手は、やっぱり汗をかいて抜くこと

まず体をじんわり温めて血のめぐりを上げ、余計なだるさやむくみを外へ追い出す。

すると不思議と、次に来る運動や所作への“入り”が軽くなるんですよね。

しかも、ここで整えておくと一杯目の滑りが段違い。

私の体感でも、汗を流した日の最初のゴクリは喉のレールに油を差したみたいにスッと通る。

だから、岩盤浴上がりの美幸が「今日は仕上げに行くな」という決意が画面から伝わってくるのが好き。

要するに、味覚の準備は舌だけの仕事じゃないんです。

体温、呼吸、姿勢——その日の自分の“基礎設定”をチューニングしておくほど、塩味はくっきり、甘みは丸く、香りは立体的に感じられる。

この導入が決まると、台所での一手目も迷わないし、乾杯までの導線が最短になる。

汗で余白をつくって、そこに夜の一杯を気持ちよく迎え入れるというそんな周到さが、今夜の晩酌の鍵でした。

 

ノック&人力車の効果は?

もともとは夢の中で人助けが今晩の晩酌の美味さにつながるという流れでした。→→→→→→→

「体を鍛えないと人助けはできない。」→「人助けしたら晩酌が美味しい。」

それがノック→人力車の連打。

ノックは、飛んでくる球に体より先に視線と判断を走らせる稽古。

人力車は、ぶれない軸で地面を押し続ける下半身と体幹の稽古。

で、「晩酌と何の関係?」と思うかもしれないけれど、台所の包む・切る・焼く・待つは全部、これと同じなんですよね。

たとえばラムを焼くときの“返す一瞬”、チャプチェの水分が飛ぶ“見極めの一呼吸”、サンチュを破かない“力加減”どれも瞬間の判断×姿勢の保持の勝負。(言いすぎかなぁ…)

ここが整っていると、余計な手戻りが消えて一口目までの導線が短くなる。

焦げさせない、置き過ぎない、触りすぎない。

小さなミスが減れば皿の立ち上がりが早くなり、その分だけ金麦の一発目が気持ちよく決まる。

さらに、姿勢が安定していると盛りつけの所作もきれいで、グラスを置く“間”まで自然に整う。

つまり、運動の稽古はそのまま家晩酌の再現性に直結。

私は言い過ぎかもと思いますが、この“おいしさを支える実学”みたいな手触りがたまらなく好きです。

 

“晩酌亭美幸”の高座

夢の中の出来事はまだまだ続きます。

仕上げは言葉と間。

高座で身につくのは大声よりも、呼吸の深さと間合いの置き方です。

これがそのまま台所に降りてきて、皿を出す順番や、乾杯をどこに置くかに効いてくる。

たとえば、盛りつけを終えてすぐ出さず、湯気がふわっと立ち上がる一呼吸を待ってからテーブルへ滑らせる。

あるいは、金麦を注ぎ切ったあとにタンっと軽くグラスを置くあのリズム。

一拍の沈黙が食卓の空気を「よし、いくぞ」に変える。

美幸がグラスを置くコンマ数秒の遅らせ、口角がほんの少しほどける笑みの表情。

落語の「笑いの間」と同じで、早すぎても遅すぎても崩れる。

「説明しすぎないのに伝わる。」私はこの無言の説得力に毎回やられます。

 

締めはラムギョプサルで乾杯。

主役のラムギョプサルは、サンチュで包む“カサッ”という音が合図。

白ねぎの辛みとキムチの酸味で脂を切り、タレと味噌の二種でギアを上げる。

助演のガーリックバターチャプチェは、香りとコクで口に厚みを作り、また“包み”を美味しくする往復運動のハブ。

手前の小皿は味のレンジ拡張装置で、飲み手の気分に合わせて甘辛⇄塩香を自在に切り替えられる。

だから飲み物の振れ幅も広い。1杯目は金麦、2杯目は宝焼酎 GREEN 25×無糖クラフトティーへと、この流れが理にかなうわけです。

 

ラムギョプサル|“包む音”がのどを押す

ラムの脂はやっぱり香りが勝負

だからこそ、まずは焼き面をしっかり作ることが第一手。

じゅわっと脂が立ち上がり、香りが鼻先をかすめたところで、すかさずサンチュで包む

そのとき指先で鳴るカサッという微かな合図が、私には「さあ、いこう」のスタート音に聞こえます。

さらに、ねぎのシャキで歯ざわりを立ち上げ、キムチの酸で脂にブレーキをかけ、味噌のコクで奥行きを足すというこの三点を重ねると、金麦のキレがいちばん短い距離で喉に到達するんですよね。

しかも、包む角度や力加減を変えるだけで、ねぎ比率多めの“シャキ爽快版”にも、味噌ちょい多めの“コク深版”にも即座に切り替えられる。

さらに言えば、包む前に一瞬だけ空気に触れさせて湯気を逃がすか、逆に熱いまま巻いて香りを閉じ込めるか、その一拍の差まで味に反映されるのが面白いところ。

結果として、噛む→香る→飲むの三拍子がきれいに決まり、次の一巻きが自然と待ち遠しくなる。

包む料理って、結局は自分好みのミックスをその場で指先で作曲する行為なんだと、今夜も確信しました。

 

ガーリックバターチャプチェ

バターのまろみに、ガーリックの立ち香が重なると、口の中に〈ラム → チャプチェ → ラム〉と往復でおいしくなる回路ができあがる。

チャプチェの油分が麺に薄くまとい、噛むほどににんにくの余韻がスーッと伸びるから、またサンチュを手に取りたくなるというこの“もう一巻き”の欲望が止まらない。

ここで二杯目、鏡月 GREEN 25 × 無糖クラフトティーをすっと差し込むのが気持ちいいんです。

茶の香りがほんのり背中を押して、次の一口を清潔なスタートラインに連れ戻してくれる。

氷の角が当たるたび温度が一段下がり、香りは抑えめ、キレは鋭利。

結果、「香りの余韻(ガーリック) × 旨みの伸び(バター) × ドライな喉通り(ティー割り)」が三角形のバランスをつくる。

だから、飲む→包む→噛むのテンポが崩れない。言い換えれば、二杯目は“脂を切る”だけでなく、頼もしい相棒なんです。

 

今夜のドリンク設計|金麦→鏡月GREEN×無糖ティー

一杯目は金麦で“のどスイッチ”を入れるのが儀式。

泡のキレでラムの一口目が跳ね上がる。

二杯目は、画像から確認できた鏡月 GREEN 25を無糖クラフトティーで割るティー割り。

香りは控えめ、後味ドライ、食中に強い。

ラベルがはっきり読めたので、銘柄はここまで特定できましたが、毎度思うことが2杯目もじっくり銘柄を映し出してほしいというのが酒飲みゴン太教授のお願いです。

 

まとめ

第2話は、昼の積み上げが夜の一杯を決めることを、体感で見せてくれる回でした。

岩盤浴で“余計な重さ”を落とし、ノックで“瞬間の判断”を研ぎ、人力車で“姿勢”を固め、高座で“呼吸と間”を整える。

だから台所に立ったとき、手が迷わず、噛む→飲む→香るの循環へ迷いなく滑り込める。

メニューの組み立ても抜群です。

主役のラムギョプサルは、サンチュ・ねぎ・キムチ・味噌・タレで味のギアを自由に切り替えられ、包む音がそのまま金麦の合図になる。

助演のガーリックバターチャプチェは、香りとコクで口に厚みをつくる“往復運動のハブ”。そしてドリンクは、金麦→鏡月GREEN 25 × 無糖クラフトティーという流れで、最初にキレ、次にドライな伸びという二段ロケットで最後まで失速しない。

私は、カメラがグラスを置く“間”や、包む手元の速度に、今日の昼の積み上げが透けて見えて好きでした。

派手な演出は最小限でも、段取りが整えば晩酌は最高においしい。

今夜もその真理に、静かに乾杯。

お休みの昼間の出来事がすべて夢だったという最後にオチがありますが…。

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