まず帰ってきた金曜深夜0:42、秋冬編の初回から“流儀”全開でした。
というのも、ホップハウジングに現れた古山和香(渡邉美穂)の要望は次々に変化。
けれども美幸(栗山千明)は慌てず、「納得のいくまでお付き合いさせていただきます」の一言で空気を整えます。
そして、仕事の余韻をのせたまま台所へ。
皿は“秋刀魚づくし”——かぶの甘酢漬けで口を起こし、刺身は九州醤油とゴマポン酢で振れ幅を作り、焼き秋刀魚はネギ味噌添えと“焼浸し・梅風味”の二手で攻める。
しかも一杯目の金麦は、三口で一本駆け抜け。
はい、今夜もこのドラマは“仕事→台所→乾杯”の導線が気持ちよすぎる。 (テレ東・BSテレ東)
Contents
『晩酌の流儀4』秋冬編・第1話 栗山千明が“新ライバル”に挑む。
˗ˋˏ晩酌の流儀4秋冬編ep1 ˎˊ˗
まず、美幸さんお帰りなさい
どんな条件が追加されても当てはまる物件が頭に入ってるから、お客さんの希望してる物件をすぐに案内できる対応力、知識が豊富な美幸さんさすがすぎた。そしてを飲んで秋刀魚を頬張る美幸さんがとても幸せそうでした#晩酌の流儀 pic.twitter.com/I6wjLDDFLJ— (@m__actress) October 3, 2025
さて物語面。
近隣に「トップハウジングス」が開店し、空気は一気に競争モード。
それでも美幸は、和香の“今この瞬間の優先”を言語化することから着手。
つまり、条件の羅列より“なぜその条件なのか”を一緒にほどく姿勢を崩しません。
結果、提案の軸がぶれないから、急展開が来ても受け止められる。
ここが“晩酌の流儀”と地続きで好きなんです。
「納得のいくまで…」神対応からの急展開
まず刺さったのはここ。
要求が増減し、条件がくるくる変わる相談者に対し、美幸は声量を上げない。
むしろ“間”を整え、納得という言葉を置く。
私もわかっちゃいるけどなかなかできないことなんです。
これ、接客の魔法だと思うんです。
主導権を奪わず、でも導線はつくる。
結果、話が前に転がり、次の一手を切れる。
私はこの静かな強度が、栗山千明の演技の真骨頂だと再確認。
表情の微差と呼吸で、店の空気まで変えてしまう感じ。
「花火の部屋」の夏を越えて、秋の街は“雪谷”へ
そして舞台はおなじみの雪谷。
商店の灯りと路地の奥行き、暮らしの匂いを抱えたローカル感が、秋の湿度に合う。
夏編の“花火が見える部屋”の余韻を、今回は“条件の翻訳力”で引き継いだ印象です。
私は、場所の名前が出るたびに、街の時間が積み重なっていることを思い出します。
ドラマの側も、シリーズページや放送告知で“2クール継続”を明言し、季節の橋渡しを提示していましたから。
SNSの温度→「美幸さんお帰り」「金麦の画作りが神」
一方タイムラインは“おかえり”祭り。
「金曜深夜のテレ東にハズレなし」「金麦で始まる画が最高」「対応力が神」など、初回の恒例ワードがきれいに並ぶ。
とりわけ、「条件が追加されても当てはまる物件をすぐ案内できる対応力」に共感が集中。
私も大きくうなずきました。
焼き秋刀魚もさることながら、前半の物語にも共感が集まっていたようですね。
『晩酌の流儀4』秋冬編・第1話 今夜は秋刀魚で一杯 。
晩酌の流儀4
秋冬編、今夜から✨ https://t.co/4nXF52p4T2— アキラ100% (@akira100p) October 3, 2025
そして台所。
スターティングはかぶの甘酢漬け。
うま味成分で口を起こし、甘みで“飲む準備”をつくる小技がまず好み。
続いて秋刀魚の刺身は九州醤油とゴマポン酢の二刀流で、旨みの輪郭を変えて遊ぶ。
ここで味の味覚が起きたところに、焼き秋刀魚のネギ味噌添えで香りの山、さらに焼浸し・梅風味でノスタルジーの谷を作る構成。
“味噌・刺身・焼浸し”の三段活用でした。
「脚本家の政池洋佑さんたちも考えているなぁ」と思いました。
美幸の「ごはんがすすむおかずは、酒のおつまみにも最適だ」に私は完全同意。
うん、今夜の皿は“ごはん兼お酒”のハイブリッドでした。
かぶ甘酢→刺身二刀流→口の“ゼロ地点”をつくる
まずあっさり漬けの病みつき感。
私は、最初の一杯の“ゴクゴク音”を最高にするのは、実は最初のうま味成分だと思ってます。
そこへ刺身で九州醤油で脂の甘さを深掘りし、ゴマポン酢で香りの扉を開ける。
まったく違う二口で、ビールも秋刀魚も先に進む。
こうやってゼロ地点ができるから、後半の“味噌”や“焼浸し”が生きるんですよね。
ネギ味噌添え→脂×味噌の王道、でも“塗り”は薄く
つぎに焼き秋刀魚のネギ味噌添え。
みじん切りのネギに、味噌・みりん・砂糖・おろしにんにくを少しずつ。
ちなみに、私は“のせ味噌”より“絡め味噌”派です。
というのも、塗りすぎは香りが勝ちすぎるから。
焼き目の香ばしさを主役にして、味噌は薄く何度か。
ビールのキレを残しつつ、脂を支える“背骨”の仕事をしてくれます。
ここで金麦をもう一口。はい、止まらない。
焼浸し・梅風味→“5杯の白メシ”は今や“二杯の金麦”
そして極めつけが焼浸し(砂糖・醤油・みりん・酢)+梅。
子ども時代にこれで白メシ5杯の記憶、めちゃ分かる。
私は大人になって、白メシ5杯が“金麦二杯”に置き換わっただけだと気づきました。
甘酢の余韻で脂が軽くなり、口がまた飲める状態に戻る。
つまり、リセット×加速の黄金比。
美幸の「ごはん→酒、おかず→つまみ」理論に、深くうなずきました。
簡単レシピ(表形式で)
※番組公式レシピではなく再現の骨子です。
分量は各家庭の“金麦の飲み方”に合わせて調整を。
メニュー | 材料(目安) | 手順(かんたん) |
---|---|---|
かぶの甘酢漬け | かぶ/塩/酢・砂糖(同割) | ①かぶ薄切り→塩もみ ②酢と砂糖を溶かす ③軽く絞って漬ける |
秋刀魚の刺身(二刀流) | 秋刀魚刺身/九州醤油/ゴマポン酢 | ①冷やした皿に盛る ②タレは別皿で“順番違い”を楽しむ |
焼き秋刀魚のネギ味噌和え | 秋刀魚/味噌・みりん・砂糖・おろしにんにく/万能ねぎ | ①秋刀魚を焼く ②ネギ味噌は薄塗りを数回 ③香りが立ったら完成 |
焼浸し・梅風味 | 秋刀魚/砂糖・醤油・みりん・酢/梅肉少々 | ①焼いた秋刀魚を熱いうちに浸す ②梅でキレを加える |
合わせるお酒で今夜もハッピー!(金麦→金麦)
まずは金麦1杯目。
一口で半分、ゴクゴク音+目が点の表情で“始まりの儀式”が完了。
そして、三口で一本目を飲み干してからの——2杯目も金麦に続投。
私はこの選択、大賛成です。
というのも、味噌・梅・甘酢・ゴマのリズムが速い夜は、キレのよいビール連投が最強。
秋刀魚の脂を押し流しつつ、香りの余韻だけを残してくれる。
まとめ
【本宮泰風】
◆テレビ東京系『晩酌の流儀4~秋冬編~』
第1話「秋刀魚の味噌焼き」美幸(#栗山千明 さん)が勤めるホップハウジングの近所にライバル不動産店が開店し焦る海野ら一同。また物件探しで色々な注文をつける客が来店して…。#晩酌の流儀#本宮泰風 #ヤスhttps://t.co/WkNcsdyyTE
— トリプルエー (@TRIPLE_A_INC) October 2, 2025
結局のところ、秋冬編の初手は“接客の骨”と“台所の骨”の再確認。
まず、古山和香の変わる条件に対し、美幸は急がず“納得”を置いた。
これがその後の急展開を受け止める土台になり、結果として仕事が前に進む。
私はここに、シリーズがずっと描いてきた「困りごとの翻訳力」を見ます。
いっぽう台所は“秋刀魚づくし”。かぶ甘酢→刺身二刀流→ネギ味噌→焼浸し・梅の流れで、起→展→転→結がくっきり。
とりわけ「ごはんがすすむおかずは、酒のおつまみにも最適だ」に深く共感。
子どもの頃の“白メシ5杯”が、大人の“金麦二杯”へとシフトする、あの感覚。
私は“雪谷”の街の灯りと一緒に、その移ろいを噛みしめました。
そして、ここから秋冬編が続きます。
新ライバルの存在が、ホップの翻訳力をどう鍛え、台所の皿がどう深化するのか。
次回も、仕事→台所→乾杯の良循環で、あなたの一週間をやさしく締めくくってくれるはずです。
参考リンク
- テレ東|『晩酌の流儀4 ~秋冬編~』放送開始告知(毎週金曜 24:42〜) (テレ東・BSテレ東)
- 『晩酌の流儀4』放送・配信まとめ(TVer/ネットもテレ東/各VODの導線) (テレ東・BSテレ東)
- 「晩酌の流儀4」夏編 栗山千明演技と全話ダイジェスト!メニュー・お酒・名シーン早見表から探す。
- 栗山千明のお腹が話題に!ドラマ「晩酌の流儀」で見せた演技を徹底調査!
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