まず今夜の『晩酌の流儀4』第9話、私は“学び→実装→乾杯”の流れるようなリズムにニヤリでした。
というのも、美幸(栗山千明)が人気シェフ・大一のフレンチ料理教室で、奇抜な演出に翻弄されず基礎だけをサッと掴むんです。
しかも、帰宅後は「ジャガイモのカリカリ焼き×牛肉のステーキ」にチミチュリ風ソースを合わせ、さらに“晩酌世界遺産”級のホタテ×海苔佃煮×アボカド、そしてサーモンのミキュイ(半生)で攻守を整える構成。
だから、見ているこっちの胃袋と気持ちまで整っていく。
やっぱりこのドラマ、演技で魅せて料理で落とす“晩酌の導線”が絶妙。私は思わず冷蔵庫を開けました。テレ東・BSテレ東
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『晩酌の流儀4』第9話 栗山千明が料理教室でつかんだヒントとは?
テレ東「晩酌の流儀4 ~夏編~」
第9話 「ジャガイモのカリカリ焼きと牛肉のステーキ」#TVer #晩酌の流儀 #晩酌の流儀4 @tx_banshakuhttps://t.co/Ev1MGCa8iO— TVer新着 (@TVer_info) August 22, 2025
さて舞台はフレンチの料理教室、大一シェフは“鴨にクラシックを聴かせる”“フランス語で愛を囁く”と、なかなかの変化球を投げてきます。
けれども、美幸の視線はブレません。
まず火入れ、次に食感のコントラスト、そして酸味とハーブの設計という基礎3点を素早く理解。
だから、家に戻っても献立が迷子にならないんですよね。
私はこの“情報の編集力”こそが『晩酌の流儀4』の肝だと思っています。
演出は賑やかでも、皿の上はロジカルに。
結果、演技の説得力がごはんの説得力に直結するという今夜もその方程式が綺麗に決まりました。
素材の火入れ時間はバイオリン1曲分?
まず、大一流の比喩は“時間の体感”を掴ませるツール。
バイオリン1曲分=待つことの重要性、ですよね。
だからこそ、美幸は牛肉を常温に戻す→高温で焼き目→休ませを丁寧に、ジャガイモは水分を飛ばす→触りすぎないを徹底。
私はここに“音の情報”も感じました。
というのも、油が歌うジュワッの瞬間で手を出しすぎない勇気って、実はスキルの証。
今日のカット割りや手元のテンポからも、その“間”の大切さが伝わってきたはず。
結果として、晩酌の流儀=時間と温度の管理、という原理がさらっと視聴者の体に入ってきました。
触感のコントラストを楽しむ(>_<)
次に、カリとジューシーの二重奏。
まずジャガイモで香ばしさと塩気の導火線を引き、続けて赤身ステーキで肉汁の山を作る。
しかも、温度差と噛み心地の差で“もう一口”を仕掛けるから、私はほぼ反射でグラスを取っていました。
こういう“噛み応え→飲む→また噛む”のループって、演技の呼吸にも似ているんですよね。
栗山千明の表情が、食感の切り替わりに合わせてわずかにほころぶ。
だから感想としては、画と音と歯ごたえがシンクロして晩酌の流儀4らしいトランス状態へ誘導してくれた、と言いたい。個人的に今夜は“音ゲー的”な快感が強かった回。
酸味とハーブのバランスが命!
そしてチミチュリ風。
パセリ、(好みでオレガノ)、にんにく、ビネガー、オイル。
つまり、酸味と香りで脂を軽やかにし、舌の疲れをリセットする役割です。
私はここ、酸を立てすぎると肉が痩せ、オイルが重いと芋が沈む…という“綱引き”の妙にゾクゾクしました。
しかも南米由来の万能ソースだから、ステーキ×ポテトとの相性は言わずもがな。
ドラマの画面でも“緑”が主役でしたが、味の設計もまさに緑が指揮者。
家庭で真似るなら、ビネガー控えめ→味見→追い酸が安全。
この“チミチュリ”の存在感は語りどころです。Nikkei Style
『酌晩の流儀4』第9話 「カリカリ焼き×ステーキ」で乾杯!
来週の
ドラマ25『#晩酌の流儀4』に出演します❣️お楽しみに
『晩酌の流儀4 〜夏編〜』
8月22日(金)
深夜 24時42分〜25時13分
テレビ東京 系列大一 役https://t.co/pDfj9tUs9G pic.twitter.com/ryPAgidYaf
— 新納慎也(Shinya NÎRO) (@ShinyaNIRO) August 15, 2025
私は“色の設計”がさらに好きでした。
黄金色のカリカリじゃがいも、焼き目の褐色と赤身のコントラストが美しいステーキ、そこに“緑”のチミチュリ風。
まず目で飲ませ、次に香りで誘い、最後に噛んで納得させる三段ロケット。
さらに、前菜2品が濃厚と清涼の振り幅を用意してくれるので、口が飽きない。
私はこういう“晩酌ルート設計”がある回、だいたい記事を書き終える前に台所へ向かいます。
結局、奇抜さの向こう側で“普通に美味しい”を支える基礎が光る回でした。
前菜① 晩酌的世界遺産の「ホタテと海苔の佃煮のアボガドタルタル」
まず一皿目は、海×海×森の三重奏。
ホタテの甘旨、海苔佃煮のコク塩、アボカドのねっとり脂質。
ここにレモンで鋭い酸を一滴落とすだけで、口ほどけが急に“出来上がる”。
だから私は思わず“晩酌世界遺産”の称号に拍手。
さらに良いのは、のっけるだけで完成度が高いこと。忙しい夜にこそ映える“先に決まる味”。
私は最初の一杯をグビッと入れて、このタルタルで速度を上げ、次の皿へ滑走するのが好き。
放映のメニュー表記も公式で裏取りできるので、安心して“家晩酌”に輸入できる前菜です。
前菜②「サーモンのミキュイ 食べる辣油マヨネーズソース」
ミキュイは“低温のごちそう”。脂が甘く感じる分、食べる辣油+マヨの辛味とコクでキレを作るのがポイント。
低温で半生しっとり”に仕上げたサーモンへ、食べる辣油×マヨで辛味とコクをプラス。
脂の甘さにアクセントが刺さって、次の一口と次の一杯を誘う。
ねっとり→ピリッ→爽快”の三拍子で、今夜のメインへきれいに橋渡し。
私はここへ“食べる辣油×マヨ”のコク辛が刺さる瞬間が大好きです。
というのも、滑らかなサーモンにピリ辛の点火が入ると、口内が一気に“飲める状態”に切り替わるから。
香味野菜を添えれば、香りの層もアップ。
つまり、前菜①の濃厚に対して、前菜②が辛味のキレでハンドルを切る構図。
だからメインの肉に向かう頃には、舌も気分も温まっている。
ここまでの導線設計、私は“やるなあ”と素直に感心しました。
メインの鍵は、音と温度で“カリッ×ジューシー”
そしてメイン、結論から言うと音と温度がすべて。
ジャガイモは水分オフ→触りすぎない→返して決める。
牛は強火で香りを作る→休ませで肉汁を落ち着かせる。
最後に緑のチミチュリ風をスッとかければ、噛むほど香りが開く。
私はキッチンでこの“音の演出”を真似したくなりました。
だって、ジュワッのあとに来る静寂って、自信の間なんですよ。
ここが決まると、飲み手の心拍まで整う。
しかも『晩酌の流儀4』は演技でその間を見せるのがうまい。
だから感想としては、今夜も“間で飲ませた勝ち”だと書き残しておきます。
合わせるお酒で今宵もハッピー!
そしてドリンク。
私なら、まず定番の金麦で“のどのスイッチ”を入れます。
というのも、カリカリの芋に軽快な発泡のキレ、これだけで前菜の助走は完成。
次に赤ワインへ移行すると、ステーキ×チミチュリ風の“緑の香り”が立ち上がるので、果実味のある一本だと相性良好。
もっとも、今回で具体銘柄は公表されていません(少なくとも公式ページ/TVer/公式Xに明記なし)。
だから、この記事では銘柄名は触れずに方向性だけ書きました。
私は“家にある飲み慣れた赤”で十分幸せ派。
まずは冷蔵庫のビール→棚の赤、でOK。
演技の余韻が残るうちに、乾杯を。
簡単レシピ(表形式で)
まず“家でやるなら”の指針を置いておきます。
とはいえ、番組公式レシピではなく再現の目安。
だから、塩分・酸味は各家庭のグラスに合わせて微調整が吉。
私は“最初の一杯をどう飲みたいか”で味の決め方が変わると思っています。
例えば、ビールでキレを楽しむ夜はチミチュリ風の酸は控えめ→肉の旨みを押し出し。
逆に赤ワインへ進める夜は、ハーブを強めにして香りでつなぐ。
前菜は“先に決まる味”でテンポを上げ、メインでハイライトを作る。
では、今夜の3皿+ソースの骨子をどうぞ。
メニュー | 材料(目安) | 作り方(かんたん手順) |
---|---|---|
ジャガイモのカリカリ焼き | じゃがいも/油/塩・こしょう | ①薄切りor千切り→水分を拭く ②フライパンで油を広げ中火→片面を決めて焼く ③返してカリッと ④熱いうちに塩。 |
牛肉のステーキ(チミチュリ風ソース添え) | 牛赤身(好みの部位)/塩・こしょう/油 [ソース目安]パセリ・にんにく・オリーブ油・ビネガー・塩 |
①肉は常温 ②強火で焼き目→火を落として芯温を上げる ③5分休ませる ④刻んだ材料でソースを混ぜ、仕上げにかける。 |
ホタテと海苔の佃煮のアボカドタルタル | ホタテ(刺身orボイル)/アボカド/海苔の佃煮/レモン | ①アボカドを粗く潰す ②刻んだホタテと佃煮を和える ③レモンで酸味を整え、器に山状に盛る。 |
サーモンのミキュイ 辣油マヨソース | サーモン(刺身用)/塩/食べる辣油/マヨ/好みで香味野菜 | ①軽く塩→短時間冷蔵 ②低温で表面だけ火入れ(または刺身を使用)③辣油+マヨを混ぜて添える。 |
まとめ
˗ˋˏ晩酌の流儀4夏編ep9 ˎˊ˗
ミュージカルな料理教室だったな
大一さん流には、下味まで時間おいてることや火加減の意味があったとこに気づく美幸さん流石です(囁くカットおしゃクソ姉さん思い出した)自宅で簡単フレンチ食材お高めだけどとっても気になるので挑戦してみます✊#晩酌の流儀 pic.twitter.com/JyM9qIWqtz— (@m__actress) August 22, 2025
結局のところ、第9話は“奇抜さの手前にある基礎”を丁寧に拾う回。
まず、料理教室のショーアップを情報として編集し、火入れ・食感・酸とハーブの3点に還元する。
だから、帰宅後の献立がジャガイモのカリカリ焼き×牛ステーキ(チミチュリ風)に迷いなく着地するわけです。
さらに、ホタテ×海苔佃煮×アボカドの“晩酌世界遺産”級タルタルでコクを積み、サーモンのミキュイで辛味のキレを差し込む。
皿の色彩も香りもテンポも、飲ませるために最適化されていて、私はひたすら快感の波に乗りました。
そして、栗山千明の演技。
とりわけ“待つ”“噛む”“飲む”の黙劇的な間が素晴らしい。
感想として、今夜は画と音と食感の三位一体で“晩酌の流儀4”らしさが最高に立ち上がったと書き残します。
なお赤ワインの銘柄は未公表(少なくとも現時点での公式/TVer/公式Xに明記なし)なので、情報が出たら追記します。
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