『かくかくしかじか』の嘘とは?東村アキコと日高先生の本当の物語!

『かくかくしかじか』の嘘とは?東村アキコと日高先生の本当の物語!

「かくかくしかじか」って、変なタイトルだな〜なんて思った方が多いと思います。

私も最初そうでしたが、原作を読めば読むほど、「あぁ、人生ってこんなもんだよな」と不思議と共感してしまうんです。

実はこの「かくかくしかじか」、東村アキコ先生の実話に基づいた作品なんですが、物語の核心には“嘘”が潜んでいて、その“嘘”がまた深い。

登場する日高先生はインパクトが強すぎるのですが、東村アキコと日高先生の本当の物語と彼女がついた“嘘”とは一体何なのか?

この記事では、笑いあり、涙あり、そしてちょっぴり刺さるエピソードを交えながら、映画を観る前に知っておきたい「かくかくしかじか」の真実を深掘りしていきます。

⚠️この記事には映画『かくかくしかじか』のネタバレを含みますのでご注意ください。

 

『かくかくしかじか』の嘘とは?

「かくかくしかじか」は、漫画家・東村アキコさんの青春時代を描いた自伝的作品ですが、その物語の中で繰り返されるキーワードが“嘘”です。

ただのちょっとした言い訳や、ありがちなごまかしかなと思って読んでいると、後半でガツンとやられます。

この“嘘”というテーマが、明子の心の揺れや成長、そして日高先生との関係性に大きく関わってくるんです。

ではその“嘘”とは何だったのか?

誰に向けられ、どんな意味を持っていたのか?

ここから順番に見ていきましょう。

 

 明子がついた“3つの嘘”とその意味

「かくかくしかじか」の物語を動かすのは、明子がついた3つの“嘘”。

どれも本人にとっては軽いものだったかもしれませんが、後に深い後悔を生むきっかけになります。

  • まず1つ目は、仮病を使って絵画教室を休んだこと。

ちょっとしたズルだけど日高先生にとっては“なぜ来なかったか”が大問題。

  • 2つ目は、「半年だけ東京に行く」と言っておきながら、本当は戻る気などなかったこと。

これは先生への“嘘”であり、自分への“逃げ”でもありました。

  • 3つ目は、「会いに行く」と約束しながら、先生の最期を看取れなかったこと。

これらの嘘は、自分を守るための方便で、でもその“軽さ”が後々重くのしかかってくるんです。

読んでいるこっちも「あ〜やっちゃったな…」と心が痛くなります。

 

「許されない嘘」とは誰に対して、どんな嘘だったのか。

“私は、許されない嘘をついた” このセリフは、映画「かくかくしかじか」の特報映像でも象徴的に使われています。

では、この「許されない嘘」とは一体、誰に対してのものだったのでしょうか?

それは日高先生に対して、そして何より「自分自身」に対してついた嘘です。

「東京に行っても、いつか戻る」「ちゃんと向き合う」「また会いに行く」どれもその場しのぎの言葉でした。

実はこれらの嘘の本質って、“覚悟”がなかったことなんです。

逃げたい気持ちや不安から、向き合わずに済ませようとした。

その結果が、取り返しのつかない後悔を生む。

そして、東村アキコさんがこの“許されない嘘”を真正面から描いたのが、この作品の凄さなんです。

多くの人が「自分にもこんなことあったな」と胸を打たれる理由は、そこにあります。

 

 原作最終巻で描かれた“嘘と感謝”の対比

「謝りたかった。でも、それよりも伝えたかったのは“ありがとう”だった。」

これが、「かくかくしかじか」の最終巻で描かれるクライマックスです。

日高先生との別れを迎えた明子は、これまでついてきた嘘の数々に胸が痛みながらも、最後には感謝の気持ちを選びます。

“嘘”をきっかけに距離ができてしまった恩師に、直接「ごめんなさい」は言えなかった。

でも、だからこそ心からの「ありがとう」が重みを持つんです。

日高先生が言い続けた「描け!」という言葉は、これは単に“絵を描け”という意味だけではなく、「自分の人生を描いてみろ」という深い教えでした。

この“嘘と感謝”の対比は、物語全体に優しさと力強さを与えてくれるエンディングでした。

読後に涙が止まらなくなる読者が続出したのも納得です。

 

映画では“嘘”がどう表現される?

2025年5月公開の映画「かくかくしかじか」では、この“嘘”がどんな風に描かれるのかが大きな見どころです。

特に注目なのは、特報映像の最後で明子が涙ながらに「私は、許されない嘘をついた」と語るシーンです。

原作を知っている人なら、「あ、あのシーンだな」とすぐにわかるはず。

でも映画では、セリフの重みが“映像と音”で何倍にも増幅されるんですよね。

ナレーションには人気声優・花澤香菜さんを起用していて、感情を優しく包むような声が、物語の繊細さを際立たせます。

さらに、脚本は東村アキコ本人だからこそ、原作で描ききれなかった感情の“余白”まで丁寧に描かれるはずです。

“嘘”と向き合う主人公・明子の表情ひとつひとつが、観る人の胸に刺さる…そんな映画になる予感しかしません。

 

『かくかくしかじか』の東村アキコと日高先生の本当の物語!

「かくかくしかじか」は、フィクションの皮をかぶった“リアルな青春記”とも言える作品です。

漫画家・東村アキコさんが、自身の人生における大切な出来事や、強烈な恩師との出会いを、赤裸々に描いたことでも知られています。

でも、ただの感動モノじゃない笑えるシーンもあるし、心がグサッと刺さる瞬間もある。

そんな作品だからこそ、読み手の心を深く動かすんです。

ここからは、東村アキコさんの実体験に迫りながら、彼女と日高先生の関係、そして映画化の裏話まで深掘りしていきます。

 

東村アキコが実体験を描いた“自伝的”漫画

「かくかくしかじか」は、東村アキコさんが自身の高校~美大時代を描いた“完全自伝型”の漫画作品です。

つまり、主人公・明子は、ほぼ東村さん自身で登場する日高先生も、実在の人物がモデルです。

ストーリーは、のんびり屋の女子高生が、宮崎の小さな絵画教室で厳しすぎる先生に出会うところから始まります。

彼女はその後、東京の美大へ進学し、漫画家の道へ。

まさに東村アキコさんの人生をそのままトレースしているんですね。

でも、ただの美談じゃありません。

サボる、嘘をつく、反発する……そんな“リアルな青春”が描かれているからこそ、多くの読者が「分かるわ〜」と共感してしまうのです。

 

恩師日高健三とはどんな人物だったのか?

日高先生は、作中でも実生活でも、東村アキコさんにとって忘れられない存在です。

宮崎のローカルな絵画教室の先生でありながら、その指導はまるで“絵の鬼コーチ”でした。

でも、ただ厳しいだけじゃないんです。

  • 生徒の才能を見抜く目が鋭く、本気で向き合ってくれる。
  • どんなに逃げても「描け!」と叫ぶ、情熱の人。
  • 見た目も言動もユニークで、一度会ったら忘れられない存在感。

そんな日高先生がいたからこそ、明子は漫画家の道へと進むことができたわけです。

まさに“人生の土台を作ってくれた恩師”なんですよね。

彼の言葉一つ一つが、後の東村作品にも色濃く影響を与えています。

 

映画化を実現させたキャスティング秘話

実はこの「かくかくしかじか」、これまで何度も映画化の話が持ち上がっていたそうです。

でも、東村アキコさんはずっと断り続けていました。

その理由が「中途半端にやるくらいなら、やらなくていい」ということでした。

それが今回、ようやくGOサインが出た最大の理由が配役です。

  • 主人公・明子には、透明感と芯の強さを併せ持つ永野芽郁さん。
  • そして恩師・日高先生には、東村さんが「この人しかいない!」と熱望した大泉洋さん。

 

東村さんは現場にも入り、自ら脚本も手がけています。

漫画の空気感を壊さず、でも映像として昇華させる奇跡のようなキャスティングが、ついに映画化を現実にしてくれたんです。

 

東村アキコが“今”だから描けた理由

東村アキコさんがこの物語を漫画にし、さらに映画化の脚本まで手がけるには“時間”が必要でした。

  • 先生との別れから長い時間が経ち、気持ちに整理がついた。
  • 若い頃は描けなかった“本当の気持ち”を、今なら描ける。
  • 映像化にあたっても、「完璧な形」でやりたかった。

東村さんは取材で「今だからこそ、この作品に本気で向き合えるようになった」と語っています。

感情を整理し、言葉にし、描写に込めるには、やはり“心の準備”が必要なんですね。

それだけに、映画『かくかくしかじか』は、東村アキコさんにとって“人生の集大成”とも言えるような作品に仕上がっているのです。

 

◆映画『かくかくしかじか』おすすめポイント

  • 東村アキコさんが“本気”で脚本を担当!原作ファンも納得の完成度
  • 日高先生を演じるのは大泉洋さん。キャラの濃さがぴったりで期待大
  • 「嘘」に込めた後悔と感謝――誰もが共感できるエモいテーマ
  • 青春、涙、そして笑い。全部詰まった“人生の応援映画”です!

 

◆一言レビュー(予告編視聴+原作既読の視点で)

「先生、こんなに泣かせてくるなんて聞いてないですよ…」嘘をついた過去と、それを抱きしめて前に進む覚悟。

これは、漫画家・東村アキコさんの青春という名の“人生授業”です。

 

まとめ

『かくかくしかじか』は、ただの漫画じゃありません。

東村アキコさんの“人生そのもの”が詰まった、笑えて泣けるリアルな物語です。

その中でもやっぱり心を打つのが、彼女がついた“嘘”と、それに込められた葛藤や成長。

私たちもつい、自分に都合のいい嘘ってついちゃいますよね…。

そして、この作品に欠かせないのが日高先生の存在で、厳しくも愛にあふれたその教えが、東村アキコさんを育てたのは間違いありません。

映画でも、その“嘘”と“ありがとう”の交差点がどう描かれるのか、今からワクワクしますよね。

『かくかくしかじか』観たあと、自分の“嘘”ともちゃんと向き合いたくなる。

そんな作品になる予感しませんか?

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こんにちは!30年間様々なマーケティング手法を取入れ営業に携わってきた、福島県出身のゴン太です。日々、スポーツで汗をかくことで心身ともにリフレッシュするのが好きです。特に、重量級なが らも情熱を持ってサイクリングを楽しん でいます。仲間たちとのランチライド は、私の週末のハイライト! お酒を楽しむことも、私の大切なリラックスタイム。旅行へ出かけることで新たな土地の文化や美味しいものを探求するのも、私の生きがいの一つです。 ここでは、サイクリングの冒険、旅行記、日々の発見や思いをシェアしていきたいと思っています。同じ趣味を持つ方、興味を持ってくださった方へ役立って、繋がれたら嬉しいです!