『晩酌の流儀4』秋冬編 第4話 栗山千明の演技で乾杯。感想で探る“晩酌愛”の秘密!

『晩酌の流儀4』秋冬編 第4話 栗山千明の演技で乾杯。感想で探る“晩酌愛”の秘密!

『晩酌の流儀4』秋冬編・第4話は、栗山千明さんの“演技”が静かに火力を上げる回。

金曜深夜、定時ダッシュから台所、そして乾杯までが一本でつながり、〈間〉と〈所作〉で味が立ち上がる——この作品の醍醐味がギュッと詰まっていました。

仕事パートは“ヘッドハンティング”が軸。

揺れる心を呼吸で整え、家では香り優先の三皿へ。

メニューは「長芋の梅和え」「春菊ベーコン」「セロリ餃子」。

一杯目は定番の金麦、二杯目は麦焼酎ソーダ割(サントリー本格麦焼酎『大隅〈麦〉』)にスイッチ。

結果、『晩酌の流儀4』は“段取りで美味しさを最大化するドラマ”だと、あらためて確信しました。

 

晩酌の流儀4 秋冬編 第4話 栗山千明の演技で乾杯。

今回は“転職(ヘッドハンティング)の提案”が自身投げ込まれ、美幸の決断前夜が静かに進行。

外では揺れ、家では整える——この対比が心地よいリズムを生みます。

演技の肝はやはり〈間〉で、視線の置き方、肩の脱力、グラスを置く一拍まで、余計な言葉を足さないミニマル設計が効いて、のどが自然に前へ出る。

料理は、前述の「長芋の梅和え」「春菊ベーコン」「セロリ餃子」。

香りの立ち上がり→旨みの着地→再加速を三皿で描き、定番金麦の一口目が最短距離で決まります。

二杯目は麦焼酎ソーダ割で口中をリセット。

結局、仕事・台所・晩酌が一本線でつながる“整える物語”でした。

 

ヘッドハンティングに揺れても、間で立て直す

まず、仕事パート。

日本一のお酒メーカーから“晩酌研究員”として誘われる——という物語は、シリーズの理念を正面から揺さぶります。

けれども、美幸は慌てず、呼吸でテンポを整える。

私自身は、ドキドキしてこのシーンを見ていました。

慌ててはいるものの、自分の仕事の質と好きなことが認められた瞬間なので、「落ち着こう、落ち着こう」と思っているのだろうと見てました…。

だから、台詞よりも〈間〉が情報量を持ちます。

そして帰宅後、台所でルーティンに入ると、視線や手首の角度まで“いつもの速度”に復帰。

こういう時の演技は「走るより止まる」なんですよね。

自転車のヒルクライムも、踏む前に一度だけ脚を抜くとケイデンスが整う。

それと同じで、彼女は一拍で物語のギアを合わせている。

さらに言えば、グラスを置く角度が毎回ブレないのは“勝ちパターン”の証拠。

結局、決断前夜の不安を、所作で“飲める空気”に変換する回でした。

 

香り→食感→余韻で“のど起動”

次に、香り設計。

というのも、今夜の三皿は“食感→香り→余韻”の順でのどを前に出す構図です。

まずメインのセロリ餃子はジューシー感、春菊ベーコンは油の香りで輪郭を太くし、長芋の梅和えは酸がスッと口に刺激をもたらす。

ここで重要なのは、長芋→春菊→セロリの料理の入れ替え順を迷わないこと

なぜなら、香りやジューシ感のピークを二度作るより、緩急で一回“ため”を作る方がメインが映えるから。

私も子供のころは、春菊やセロリは香が特徴的だったので好きではなかったが、美幸と一緒で大人になったら味覚が変わった一人。

さて順番の妙は自転車レースの補給タイミングと同じ。

塩タブ→ジェル→水の順で入れると体が前に出るのと似ていて、今夜は「長芋→春菊→セロリ」で喉が自然と進む。

なお、二杯目の麦焼酎ソーダ割は、泡で香りを散らしつつ口中をリセット

ここで“もう少し走れる”スイッチが入るのが気持ちいい。

 

一杯を守る決断——“今の居場所”に乾杯

そして、結論。

好条件の誘いに“行く/行かない”を迫られても、美幸は自分の一杯を最優先に守る

もちろん、キャリアの選択は軽くない。

だけど、どこで飲むか=どう生きるかをこのシリーズは繰り返し教えてきました。

今回も、台所での一拍と乾杯の角度が“今の居場所”を肯定し、静かに背中を押します。

私自身も経験ありますが、転職はギア比の変更に似ています。

重くすれば伸びるけど、脚が合わなければ失速する。

美幸の選択は、今の脚(いまの流儀)に合うギアを選んだということ。

最後の乾杯が軽やかだったのは、迷いを“整えてから飲んだ”証拠ですね。

よし、こちらも一杯いきましょう。

 

感想で探る“晩酌愛”の秘密!

“晩酌愛”は語るより設計に宿る。

今夜はその好例でした。

メニューは公式の事前告知どおり「セロリ餃子」「春菊ベーコン」「長芋の梅和え」。

まず金麦で“のどの起動”を済ませ、二杯目は麦焼酎ソーダ割で香りを再配置。

ここでボトルの銘柄(サントリー本格麦焼酎『大隅〈麦〉』)がじっくり映り、飲み方まで含めた“演出”になっていたのがポイント。

今回は2杯目の銘柄がじっくり映っていたのでホッとした一瞬でした。

要は、料理の香り→一杯目→口中リセット→余韻というルートが、演技の〈間〉とシームレスに共鳴しているのです。

だから「飲みたくなる」前に「体が前へ出る」、それがこのシリーズの“秘密”でした。

 

今夜のあてと合わせたお酒は?

一杯目:金麦——のどを“最短距離で起動”するための定番。

二杯目:麦焼酎『大隅〈麦〉』のソーダ割——泡で香りを散らし、味覚をリセット。

では、簡単3品で実戦投入。

  • 長芋の梅和え
    角切り長芋に、たたき梅+少量の醤油、仕上げに刻み海苔。ポイント:酸味は控えめ、金麦のキレを邪魔しない。
  • 春菊ベーコン
    ベーコンを弱火で脂出し→春菊の葉をさっと絡め、塩少々と黒胡椒。ポイント:火を入れすぎず、春菊の香りを残す。
  • セロリ餃子
    セロリは筋を取って大きめのコマ切り。豚ひき・塩少々・おろし生姜・胡椒を混ぜ、皮に包む。フライパンで焼き目→水を入れて蒸し焼き→最後にごま油を回して香り出し。ポイント:セロリは入れすぎず“青い香り”を活かす。

 

飲み合わせの狙い

まず金麦で“喉スイッチON”。次に『大隅〈麦〉』のソーダ割で口中を洗い、メインのセロリ餃子をもう一段持ち上げます。

画面でもボトルがしっかり映る設計で、今夜は“飲み方まで含めて作品”。(※『大隅〈麦〉』はサントリーの本格麦焼酎。)

 

金麦で前へ、麦焼酎ソーダで散らす——二段活用

とはいえ、香りの野菜一辺倒だと単調になります。

まず金麦で“のどを前へ”、そして麦焼酎ソーダで“香りを散らす”。この二段で、春菊ベーコンのほろ苦さやセロリ餃子のジューシさが“ご褒美”に昇格。

トライアスロンのラン後半に、いつもヘロヘロで走っていますが、ピッチを少しだけ下げて心拍を整える感覚に近い。

テンポで整えると脚が戻ってくるんですよね。

今夜の三皿は、まさにテンポの補給。

結局、“のど→香り→余韻”の往復で、もう一口が自然に決まります。

 

ボトルが“語る”回——所作がキレる、飲ませる空気

さらに、第4話はボトルが“語る”カットが多め。

だから、見ている側の手元も自然と動く。

まず金麦の一拍で温度を下げ、続いてソーダの泡で香りを立てる——この流れが“飲ませる空気”。

ボトルを映す時間が長い回は、だいたい所作のキレも良いんです。

道具(器やボトル)が画面の中心へ来るということは、動きがミニマルに整えられている証拠。

だから、家庭でも真似しやすい。

置く→待つ→運ぶ、の三拍子。やってみると、本当に一口目が変わりますよ。

 

まとめ

総じて、第4話は“整えて飲む”をアップデートした一編でした。

まず、転職提案で揺れる心を“呼吸”でコントロール。

次に、台所で香り優先の三皿を組み、のどの最短距離を作る。

そして、金麦→麦焼酎ソーダ割の二段で口中を往復運動を、ここまでやって、初めて一杯目が最高になる。

練習後の水分補給も、最初の200mlをどう飲むかで体の入り方が変わるのと同じ。

一口目は“作るもの”なんですよね。

今回はセロリの青・春菊のほろ苦・長芋の酸味の食感で、香りの層がわかりやすく設計されていた。

しかも、ボトルとグラスの置き方まで“演技”の延長。

結局、『晩酌の流儀4』秋冬編は、派手さより段取りで観客の喉を前へ押し出すドラマなのかな。

次回はロケや器のチョイスがどう響くか、そして“最初の一拍”の置き方に引き続き注目です。

おつかれ乾杯。

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