福島県はその豊かな自然と歴史が育んだ独自の食文化を有しており、地元民から観光客まで幅広く愛される「ソウルフード」が数多く存在します。
本記事では、福島県ならではの美味しい名物料理を「福島県のソウルフード MY BEST 5」と題して紹介します。
「福島いか人参」から「浪江焼そば」、「会津わっぱめし」、「大内宿ねぎそば」、そして「国見バーガー」まで、個性豊かな料理の数々を通じて、福島の食の魅力を深掘りします。
これらの料理は、福島県の歴史や文化、地域性が色濃く反映されており、食べることでその土地の歴史や人々の暮らしを感じ取ることができます。
私は、福島県出身として、故郷のソウルフードには特別な思い入れがあります。
福島の料理は、四季折々の自然の恵みを反映し、長い歴史と共に地域の人々の暮らしと密接に結びついてきました。
これらの食べ物は、単なる味の追求を超え、地域を象徴する文化や伝統を色濃く表しています。
福島のソウルフードは、私にとって故郷の風景を思い起こさせ、遠く離れた地でも心の支えとなる存在です。
この記事を通じて、福島の温もりと魅力を多くの人に伝えたいと思います。
それでは、福島県の心を動かす料理をご堪能ください。
Contents
福島県のソウルフード MYBEST5
福島県のソウルフードは、その土地特有の気候と歴史が育んだ独特の食文化の結晶です。
この地域の料理は、自然の豊かさとともに、人々の暮らしや歴史が息づいており、訪れる人々に深い感動を与えます。
今回は、そんな福島県で愛され続けている代表的なソウルフードの中から「福島県のソウルフード MY BEST 5」と題して紹介します。
地元の人々にとっては懐かしい味、訪れる人々にとっては新たな発見となるこれらの料理を通じて、福島県の魅力を再発見する旅に出かけましょう。
まずは、福島県の海と山からの恵みをふんだんに使用した「福島いか人参」からご紹介します。
「福島のいか人参」
私の中の第一位の「福島のいか人参」は、福島県独自の郷土料理であり、そのシンプルさが地元民に長年愛されています。
主な材料はスルメイカと人参のみ。特に福島市界隈のいかにんじんは、甘くない味わいが特徴で、スルメイカの旨味が人参に染み渡る逸品です。
福島県では、いかにんじんを家庭でも楽しむことが多く、地元のスーパーでは切りスルメと昆布のセットが売られていますが、昆布を使わずに調理する家庭が多いです。
私の実家も昆布は使いません。
調味液は、お酒と醤油を1:1で混ぜ、ダシの利いた醤油を用いるのが一般的です。
この料理は、一晩寝かせてから食べることで味がなじみ、さらに美味しくなります。
福島の人々にとって、いかにんじんは特別な日だけでなく、日常的に楽しむ懐かしい味の一つです。
池袋にある居酒屋での話です。
『なんで「イカ人参」があるんだ!』はじめて居酒屋のメニューでみました。
一緒に行った関西の友人に聞くと、『何それ、知らないよ。』と。
色々探るとオーナーが福島出身ということがわかり、納得しました。
お酒のあてには、邪魔にならずまろやかな塩味でお酒がすすむ一品です。
それからそのお店に定期的に通うようになったのは言うまでもありません。
かんたんレシピ
<材料>
にんじん3本、干しするめいか(胴の部分)1杯分
(出汁A) ・しょうゆ:1/4カップ ・酒:1/4カップ ・みりん:大さじ2
<作り方>
出汁Aを鍋に入れて強火にかけ、沸騰したら弱火にして2分煮た後、火を止め冷やす
・にんじんは皮をむき、長さ5~6センチくらいの細切りにする、するめいかはキッチンばさみで細切りにする
・ジッパー付きポリ袋に出汁Aとするめいかとにんじんを入れ、軽くもんで全体をなじませる
・空気を抜くようにして口を閉じ、冷蔵庫で半日以上おけば出来上がり
「浪江焼きそば」
「浪江焼そば」は、福島県南相馬市を代表するB級グルメであり、地元の心を象徴する一品です。
この焼きそばの特徴は、その極太麺と豚肉、モヤシを使ったシンプルながらも深い味わいのソース焼きそばです。
具体的には、約4mmの太さの麺はかん水を使用した本格的な焼きそば用中華麺で、モチモチムニュムニュとした食感が特徴です。
また、紅ショウガを自分で加えるスタイルで食され、後半には七味唐辛子を振りかけて味の変化を楽しむことができます。
東日本大震災後は一時その存続が危ぶまれましたが、復興を経て再び地元民に愛されるようになり、訪れる人々にもその魅力が広がっています。
今年2月の東京の「豊洲場外マルシェ」で福島物産展があり、東日本大震災・原子力災害からの復興を進める浪江町も加わり、B級グルメとして知られる「浪江焼そば」が出店して人気を博していました。
ゆかりとしては、私が小学校2年生から6年生の5月まで、父の仕事の関係で南相馬地区に住んでいました。
かんたんレシピ
<材料 (2人分)>
マルちゃん焼きそば2人分、豚肉(出来ればバラ肉)100g
もやし1袋、サラダ油大さじ1、塩コショウ、適量
調理酒大さじ2、おたふくソース大さじ4~6
青のり適量、紅しょうが適量、一味唐辛子適量
<作り方>
・熱したフライパンにサラダ油を敷き、豚肉ともやしを炒める
・しんなりしてきたら塩コショウで軽く下味をつける
・焼きそばの麺を加え、麺の上に調理酒をふりかけ、ゆっくりほぐす
・おたふくソースを加え、全体に絡むように炒め、ソースの量はお好み
・青のり・紅しょうが・一味唐辛子などをトッピングしたら完成
「会津のわっぱ飯」
会津のわっぱ飯は、福島県会津地方の伝統的な料理で、特に観光客に人気が高いです。
この料理の魅力は、地元産の新鮮な食材を使い、木製のわっぱ(弁当箱)に美しく盛り付けられる点にあります。
代表的なものには、鮭とイクラをふんだんに使ったわっぱ飯があり、これは訪れる人々に新鮮な味わいとともに、会津の自然の豊かさを感じさせます。
また、わっぱ飯は、その見た目の美しさからも「食べる前の目でも楽しめる料理」として、特別な日の食事やお祝いの席にも好まれます。
会津地方では、このわっぱ飯を通じて地域の文化や伝統を伝え、地元の人々はもちろん、遠方から訪れる人々にも愛され続けていることから、会津の誇るべき文化遺産とも言えるソウルフードです。
またまた、私のゆかりですが、やはり父が仕事の関係で会津に単身赴任していました。
よく、夏休みや春休みの長期の休みに父の単身赴任先の会津に泊まりに行っていた記憶があります。
かんたんレシピ
<材料>
米 2.5合、もち米 2.5合、水 900ml 「ハイミー®」2g、「味の素® S」 2g
甘塩ざけ 500g、山菜の水煮 200g
A: 水 400ml、「ほんだし® 」 6g、しょうゆ 10ml、小ねぎ(小口切り) 20g
<作り方>
①米ともち米に水と「ハイミー」を入れて炊く
②鮭は「味の素」をふり、30分おいてから焼く、山菜の水煮はAと「味の素」で煮る
・わっぱに①を盛り、その上に②をのせ、蒸し器で約10分蒸し、小ねぎを散らし
鮭の塩加減によっては、お好みで炊飯時におこわの塩分を調整
「国見バーガー」
国見バーガーは、福島県国見町発祥のユニークなご当地バーガーで、さばの味噌煮をバンズで挟んだという斬新なアイデアが特徴です。
このバーガーは、東日本大震災からの復興支援として考案され、地元だけでなく全国的にも注目されるようになりました。
特に、バンズがさばの味噌煮に合うよう特別に開発されており、その味わいは「マツコの知らない世界」で紹介されたこともあり、多くのファンを獲得しています。
国見バーガーは、その独特の風味と背景にあるストーリーで、福島県を訪れた多くの人々に愛され続けており、地元食材の新しい魅力を伝える文化的アイコンとしての役割も果たしています。
ゆかりは、私の結婚時のナコードをやってくれた方が住む土地。
その方は、私の高校時代のラグビー部の顧問かつ物理の先生でした。
奥さまは亡くなられましたが、先生はまだご健在です。
物理の点数が取れずいつも赤点でしたが、大目にも見てもらっていました。
だからと言って、物理の成績が良くなったわけではないですが。
この記事を書いていたらふと思い出しました。
かんたんレシピ
<材料 (1人分)>
・バンズ1個 ・マヨネーズ小さじ1 ・鯖(切身)1枚
A
液体みそ 大さじ1/2 甜麵醬 小さじ1/2
にんにく・しょうが(おろし)各2g
レタス 小2枚 トマト スライス2枚 玉ねぎ 小1/4玉
作り方
・鯖を耐熱皿にのせ、Aの調味料を混ぜて皮目に塗り、500Wの電子レンジで3分加熱 し、2分予熱で温める
・バンズは切れ目を入れてトースト、トマトは1cm幅の輪切り、玉ねぎは繊維に沿うスライス、レタスは一口大に切る
・バンズの断面にマヨネーズを塗り、レタス、玉ねぎ、さば味噌、トマトの順にのせて挟む
「大内宿のねぎそば」
ねぎそばは福島県大内宿の代表的な郷土料理で、訪れる人々を魅了してやまない独特の食文化を持っています。
この料理の最大の特徴は、長ネギを箸代わりにして蕎麦を食べるというユニークな食べ方です。
大内宿を訪れると、その風情ある街並みと共に、このネギそばを提供する店が点在しており、訪れた多くの人々に新鮮な驚きを提供しています。
特に、ネギは辛さが少なく甘みが強いため、蕎麦との相性も抜群で、地元の人々にとっても観光客にとっても特別な一品となっています。
このねぎそばを味わうことは、大内宿の歴史を感じながら、地元の味を楽しむ絶好の機会と言えるでしょう。
ここ大内宿は、私のゆかりある土地ではないですが、知人が『大内宿へ行ってきたよ。』とよく言います。
私も気になる他県から福島を観光する土地のBEST3に入ると思います。
まわりの皆が同じ様に、ねぎを使って食べて欲しいですね。みんなねぎで食べているので恥ずかしがらなくて大丈夫です(*^-^*)。
かんたんレシピ
<材料(4人分)>
採りたての葱4本、茹でた蕎麦4人前、醤油大さじ4、水300cc
ほんだし小さじ1、みりん大さじ4
<作り方>
・ そばは袋の分量通りにゆで、1口分にまいておく。
・ 鍋に水と醤油、みりん、ほんだし、を入れてひと煮立ちさせる。
・ ねぎは洗って根と緑の葉をカットする。
・ お椀にそば汁を入れ、ネギをそえる。
※ねぎを箸のかわりに使い、蕎麦とともにかじりながら食べる。
まとめ
福島県はその豊かな自然と深い歴史から生まれた多様なソウルフードで知られています。
福島県の他の土地にも数多くの郷土料理はありますが、今回は私にゆかりのある土地のソウルフードを中心に紹介しました。
「福島いか人参」、「浪江焼そば」、「会津のわっぱ飯」、「国見バーガー」、そして「大内宿ねぎそば」まで、これらの料理は地元の人々の日常に根ざし、訪れる人々に新たな発見を提供しています。
「福島いか人参」のシンプルながら深い味わい、「浪江焼そば」のモチモチの麺、「会津のわっぱ飯」の見た目の美しさ、「国見バーガー」のユニークな風味、そして「大内宿ねぎそば」の斬新な食べ方は、福島県の文化と伝統を色濃く反映しています。
これらのソウルフードを通じて、福島県の豊かな食文化の一端を垣間見ることができます。
また、私にとって故郷のソウルフードは、その地の文化や歴史を色濃く反映し、その地に関わったというアイデンティティを形作る重要な要素になっています。
料理一つ一つには、そこで生まれ育った人々の暮らしや、四季の変化、地域で受け継がれてきた伝統が息づいています。
故郷の味は、離れて暮らす私にとっても、心の支えとなり、帰属意識や郷土愛を強く感じさせるものです。
それは単なる食事以上の意味を持ち、人々の記憶や感情と深く結びついているのだと思います。
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